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研修生の感想②ワイヤーカット放電加工機のメンテナイス

  • 執筆者の写真: 有限会社 織田
    有限会社 織田
  • 2024年6月26日
  • 読了時間: 2分

1⃣メンテナンスとは

 具体的に言うと点検(機械を正常に維持するために行う作業)です。

 (人間でいうところの健康診断に一番近い)

 今回は部品やねじの取り換え・調節、機械の試運転などを行っていました。


2⃣メンテナンスする意味

 メンテナンスの最終的な目的は機械を正常に安全に今後も使う事が出来るようにするためです。機械は数年間使用すると部品の一部が劣化・破損している事がかなり多いです。なので一部の会社では数年で部品を取り換えたり、全般検査などを行っている企業があります。


3⃣今回はどんな事をおこなったの?

 今回メンテナンスした範囲は以下の通りです。


 ⑴ガイドの調整

 ⑵ねじのメカピ塗り、ねじの耐久性を強化

 ⑶上ヘッドの検査



 説明はそれぞれ説明します。


 ⑴ガイドの調整

 ガイドは左と右で分割されていてワイヤー線を固定するために使われるワイヤーカット放電加工機で重要な部品です。ガイドの調整は左と右をピッタリにするようにしないといけません。なぜかと言うともし仮に左と右がズレていたらワイヤーをうまく固定するのが安定せず寸法が出なくなったり思ってた形が違うという事態になるからです。


 ⑵ねじのメカピ塗り、ねじの耐久性を強化

 ①ねじのメカピ塗り

 ねじは必ず締める前にメカピ(黒緑色をした粘りけのあるクリーム)を塗る必要があります。理由は部品にねじをしめた際、数年後にねじが折れて部品を外す事が困難にならないようにクリームを塗ってねじの劣化を抑えます。


 ②ねじの耐久性を強化

 樹脂の部品に金属を入れてねじを強化しました。理由は樹脂だけでは耐久性が弱い為中に金属をいれてねじの耐久性を強化していました。これをヘリサートと呼ばれます。


 ⑶ヘッドの検査

  ピストンを外して悪くなったヘリサートを取り換えてました。


4⃣感想

 機械部品の取り換えやねじにメカピを塗って耐久性強化などといった故障に繋がらない要因をメンテナンスで解決させたりガイドの左右をぴったり合わせる事や上ヘッドの検査などを見て機械を安全に維持するには厳密な検査、点検、修理を行う必要があるんだなと感じました。


 

 

 
 
 

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