今回のブログは弊社ワイヤー放電加工機EU64の勇退(売却)のご報告記事になります。
さて、今回手放すことになったEU64は弊社の中で最も古いワイヤー放電加工機でした。
どんな機械だったのかと言うと、仕様としては下記の通りでした。
【メーカー】 牧野フライス社製
【製造年】 2005年
【加工範囲】x600 × y400 × z240
【機械サイズ】2150 mm × 2650 mm × 2200 mm
【加工電源】 S電源
【オプション】 20㎏巻きのオートローダー 北川C軸DM-100
この機械の1番の特徴は機械サイズが小さいにも関わらず、加工範囲がX600まで対応できる事だったと思います。現在販売されているワイヤー放電加工機はメンテナンスや内部部品、構造等の影響で20年前の機械よりもサイズが大きくなっています。
もちろん、機械サイズが大きくなっている事で加工精度や加工速度が上がり、前よりも優れた機械になっていることは間違いないですが、弊社の様な小さな町工場においては省スペースで大きな製品を加工できる機械というのが実用的であり、工場の価値を上げてくれました。
また、EU64を使用して加工した製品を振り返ると、圧倒的に薄物で長い製品が多かったです。加工範囲が広いことが特徴ですがZ軸は240だった為、弊社では厚物は他設備・薄物はこの機械で、という使い方をしていました。
それ以外にも、ワイヤー放電加工機では珍しいC軸が付いていた為、角度を決めて加工する製品を依頼されたときは『C軸付けた意味あって良かった…!』とテンション上がりました(笑)。もちろん他の加工屋さんでは大変難しい加工なので、費用面でも有難い加工となりました。
このブログを投稿している今日も現役バリバリで活躍してくれていますが、9月には新規設備と入れ替えで勇退となる予定です。
もし、このブログを読んだ方でワイヤー放電加工機を導入したい、一度この機械を見てみたいという方がいらっしゃれば是非お声かけください…!



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